古い建物の給排水管には鉄管が広く使用されています。錆の発生により給水管では、赤水の発生。排水管では錆を原因とする穴あきや断裂による漏水などといった問題が出てきます。
穴や断裂を放置していると、水漏れの発生による異臭や建物自体の劣化を引き起こして、大規模な修繕工事が必要になることになります。ライニング工事(更生工事)は、既存の配管を長期的に利用することを目的にした長寿命化の工法です。
※共用排水管腐食破断状況
PCGマルチライナー工法
P・C・G バックル工法 (樹脂塗布式)
古い給水管の内側には、外からでは見えない大量の水アカや錆がこびりついています。知らず知らずのうちに錆だらけの水を飲んでいる……ということもあるかもしれません。生きるために不可欠な水が「水アカや錆で汚れている」そんな場所では、安心して生活できません。当社の「P・C・G バックル工法」は、水アカや錆を除去した給水管に、空気を竜巻のような螺旋状に送り込み、錆を削ぎ落すための研磨材を入れて走らせ、ムラなく汚れと錆を落とす工法です。一般的な工法では、ムダが発生することが多く、汚れが残ったままになったり、そこからもらい錆が発生したりしていました。また、ライニングがはがれ落ちるというデメリットもありました。当社の「P・C・G バックル工法」は、こうした問題点をすべて解消しています。
FRP耐震ライニング工法(自立管成型)
P・C・G耐震ライニング工法は、マンションやアパートの共用部分の排水管に行うライニング工法です。わかりやすく例えるなら、「排水管のなかにさらに管をつくる工法」。汚れを落とし下地処理をした排水管のなかにライニング樹脂をしみ込ませた専用クロスを反転工法により通して自立管を成型します。
パラシュートライニング工法(樹脂塗布式)
マルチライナー工法「パラシュートライニング」とは、配管の中にエポキシ樹脂を広げてコーティングする工法を指します。「パラシュート」という言葉がつくのは、その名のとおりパラシュートのような空気の流れを受ける機材を使用して施工するため。パラシュートと一緒に「ライニングボール」というボールを通してライニングを行います。専有部分の排水管は、共有部分のものと比べて細く作られています。そのため、「FRP耐震ライニング」で使用するような分厚い素材は、管を通せません。そこで誕生したのがこの工法なのです。